レビュー第2回目。

 今回はコミックのレビューですね。

 ドージンワーク 作者:ヒロユキ

 あらすじをさくっと。

 女の子が売れっ子エロ同人作家を目指す話です。

 もうちょっと詳しく言うと、最初は絵がド下手な主人公(女)なのですが、幼馴染と友人が売れっ子エロ同人作家で、その儲けによだれとたらしつつ、自分も一儲けしようとエロ同人誌を書き始めます。当然、絵がド下手なので、最初は全くといっていいほど売れません。が、それでも一人だけファンができます(当然男)。あと、それに幼馴染の彼女(?)のロリっ子(普通の同人作家)と、社会人(ド下手な同人作家)が話に加わって、まぁ、あれこれと奮闘していく話です。

 形式は4コマ。
 ですが、ギャグ単発ではなく、ストーリーがあります。ストーリーを4コマごとの起承転結に区切った感じ。


 見所といか、ひきつけられた点をいくつか。

 まず、主人公が女の同人作家で、しかもエロのほう。とりあえず、この特異感が期待を盛り上げてくれる。
 
 そして、その主人公は絵がド下手。読者としては、非常に作品に入り込みやすかった。スポーツ系だと、ド素人だけど足が速いとかなんとかスペシャルスキルがあったりして、それをきっかけに入部→レギュラーって流れがあったりしますが、この作品ではそのようなチート行為は通用しません。

 とりあえず、しばらくはド下手で売れない彼女を楽しむことができます。

 内容はかなりヲタ方面に行くはずなのに、なぜかそういう表現はほとんどなくて、そういう表現につまづいたり首を傾げる必要がない。これって実は結構ありがたいことなんじゃないかと思う。途中、エロゲを買いにいったりするんだけど、別に深いところまでは触れてなかったりする。ただ、お店に行って、チラッとお店の中の話があって、すぐにエロゲを買いに行く話はおしまい。さっぱりしてていい。

 2008年4月に最新第5巻が発売、第5巻をもって終了しました。
 この5巻で終了ってさっぱり感も個人的にはちょうどいい重さだなーと思う。


 絵は、頭身が男キャラだと7〜8ぐらいあったりして、4コマにしては結構めずらしいかもしれない。

 あと、表紙を見ればわかると思うけど、アニメ画っぽいのが特徴かも。服のしわとか、影のつけ方とか。

 キャラが少ないようで、実はそうでもない。


 なんだろう、本当に同人誌を作ることがとても軽いことに見えてくるような、何か不思議な感覚が残る。
 「げんしけん」なんかだと、同人誌を作ることをきっかけに、サークルが崩壊しかけたりしてたけど・・・・・・
 (同人誌の詳しいことはわからないので、適当にぼかしておく。個人とサークルじゃ雰囲気違うのかもね)

 まとめると、

ドージンワークを読んで、自分ももしかしたら・・・・・・的なことを思った人も多いのでは?

 という印象でした。

 軽くて面白いのでオススメしておきます。

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